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オーストラリアの紙幣は、紙ではなく薄いプラスチック製。コインも大小様々で円ではないものもありユニークです。この記事では、オーストラリアの通貨の種類やチップなどの習慣について紹介します。
カラフルな色が特徴的なオーストラリアの紙幣には、この国に貢献した偉人の絵が印刷されています。紙幣の種類と、印刷されている人物についてご紹介しましょう。
■5ドル札(ピンク) エリザベス2世 / キャンベラの国会議事堂
現在の5ドル紙幣には崩御されたエリザベス2世が印刷されています。2023年2月、5ドル紙幣のデザインを先住民文化を反映したものに変えるという発表がありました。
■10ドル札(青) バンジョー・パターソン / ダム・マリーギルモア
バンジョー・パターソンはオーストラリアの詩人ワルチング・マチルダの作詞者、ジャーナリスト。ダム・マリーギルモアも詩人、作家です。
■20ドル札(赤) マリー・ライビー / ジョンフリン
マリー・ラービーはオーストラリア史の黎明期の起業家、ジョン・フリンは世界で始めて空港医療サービスであるフライングドクターの設立者
■50ドル札(黄色) デイビット・ユナイポン / エディス・カーワン
デイビット・ユナイポンは先住民族アボリジナル発の作家、 エディス・カーワンはオーストラリア発の女性議員となった方です。
■100ドル札(緑色) ネリー・メルバ / ジョン・モナッシュ
ネリー・メルバはイギリス領の時のオーストラリアに生まれたオペラ歌手、ジョン・モナッシュはオーストラリア陸軍将軍、土木技師。
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オーストラリアの紙幣はプラスチック製で、間違って洗濯しても破けません! さらに2016年には、紙幣の真ん中に特殊ホログラムが挿入されました。この変更により、新札は、どの金額の紙幣も真ん中が透明となり偽造防止に役立っています。透明部分に入っているデザインも美しいので、ぜひ観察してみてください。
また、視覚障害者の人向けに、紙幣の右上に金額によって異なる数の凸凹がついています。ほかにも、金額によってサイズが明らかに違っていたり、色の違いがあったりすることで、誰にでも識別しやすい工夫がしてあります。
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オーストラリアのコインには2ドル、1ドル、50セント、20セント、10セント、5セントの6種類のコインがあります。すべてのコインの表面にはエリザベス2世の肖像が入っていますが、2023年以降に発行されるコインはデザインが変更される予定です。
オーストラリアのクレジットカードの普及率は大変高く、スーパーやコンビニエンスストアを含む、ほとんどの小売店で、クレジットカードやデビットカードが利用できます。また、コロナ禍を機にキャッシュレス化が進み、現金が使えない小売店や自動販売機も増えているため、旅行の際はクレジットカード(特にVISA /MASTER)があると便利です。
オーストラリアでは、1%から2%程度のクレジットカード取扱手数料が顧客側の負担になることがありますのでご注意ください。