アデレードで毎年開催される、クラシックカーの祭典「Bay to Birdwood (ベイ トゥ バードウッド) 」。
1980年に始まったこのイベント、今では世界最大級のクラシックカー イベントとして知られているんです。
今回、歴史あるこのイベントを観賞してきました。
ベイ トゥ バードウッドは、製造から30年以上経過した改造されていない車両のみが参加できます。
毎年10月に開催され、2025年の参加台数は1500台を超えました。
アデレード市内のWest Beach (ウェスト ビーチ) をスタートし、ゴールがあるBirdwood (バードウッド) まで、約70キロのコースを走ります。
車両だけでなく、ドライバーたちのこだわりも見どころのひとつ。
車が製造された当時の衣装を身にまとう参加者もいて、まるでタイムスリップしたかのような光景が広がるんです。
ゴール地点にはNATIONAL MOTOR MUSEUM (ナショナル モーター ミュージアム / 国立自動車博物館) があり、参加者とクラシックカーが一堂に会します。
地元の人々は、コース沿道にキャンピングチェアやピクニックブランケットを広げて、パレードを観賞するのが定番のスタイル。
朝から場所取りをして、コーヒーやスナックを楽しみながら、のんびりとクラシックカーを眺めます。
家族連れやカップル、友人同士で集まり、ピクニック感覚でイベントを満喫している姿が印象的。
私も子どもを連れて、コース沿道にある公園から観賞しました。
パレードでは、ひっきりなしにクラシックカーが走り抜けていきます。
小型の乗用車から、堂々とした大型トラック、バイクまで、車種はさまざま。
なかには、昔の救急車や消防車、郵便配達車、バスなど、公共サービスで使われていた車両も登場し、観客を楽しませてくれます。
車が通り過ぎる際には、観客は手を振って声援を送り、ドライバーはクラクションで応答。
クラクションも当時のままの甲高い音であったり、メロディーが流れたり、耳でも楽しませてくれます。
時代を感じながら、まったりと鑑賞を楽しめるクラシックカーイベントでした。