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【ニュージーランド】神の宿る木「カウリ」を未来へ

ニュージーランドの「今」を伝える現地レポート

神の宿る木「カウリ」を未来へ

 

カウリとは

ニュージーランドの原生林にはたくさんの種類の樹木が自生していますが、その中でもひときわ大きく成長するのが「カウリ」の木です。

カウリはナンヨウスギ科(学名:Agathis、アガチス属)の樹木で常緑樹です。

カウリは暖かくて降水量の多い地域に生息しているので、ニュージーランドの北島の更に北半分のコロマンデル半島、オークランド西のワイタケレ地域、ワイポウアとその周辺の森に主に生息しています。

カウリの起源は約1億9960万年~1億4560万年前のかつて恐竜がいたジュラ紀までさかのぼります。世界でも最も古いタイプの植物で、生きた化石とも言われています。

カウリ

「タネ・マフタ」

現存する最大の個体の「タネ・マフタ」は、マオリ語で「森の神」を意味し、マオリの神話にも登場しこの世をつくった樹と言われています。

世界最大・最長樹齢となる樹木の一つとして知られているカウリはゆっくりと成長する木で、現存する最大の個体「タネ・マフタ」は樹高51メートル、幹の周囲は13.8メートルで、樹齢は1200年とも2000年以上とも言われています。

樹高51メートルはビルの15階建てに相当する高さで、幹の周囲13.8メートルは大人9人が両手を伸ばしてやっと囲める太さです。

また、タネ・マフタは2009年4月、屋久島縄文杉と世界で始めての「姉妹木協定」の締結を交わしています。

【ニュージーランド】神の宿る木「カウリ」を未来へ

カウリの歴史

カウリの歴史

過去はニュージーランド北島の広い範囲に120万ヘクタールのカウリの森が広がっていましたが、18世紀末から20世紀前半にかけ家具や建材として大量に伐採され、現在では7500ヘクタールまで大幅に減少してしまいました。
記録によれば「タネ・マフタ」よりも大きな大木がたくさん存在していたそうですが、伐採によって姿を消してしまいました。

また記録上最大のものでは「タネ・マフタ」の3倍もの大きさのカウリも存在していたそうですが、19世紀の山火事で焼失してしまったそうです。

現在では私有地内にあるカウリであっても伐採が禁じられており手厚く保護されていますが、近年はカウリを襲う病「カウリ・ダイバック」によってさらなる危険にさらされています。

カウリ・ダイバック病は海外から持ち込まれ、土や水を介して広がりカウリの根に付着し、やがてカウリを枯死に追いやってしまう病気です。
感染力が強く、病に感染しているカウリの近くを通った人や動物、車や自転車等を通して感染が広がってしまい、一旦病気になってしまったカウリの治癒は今の所方法が見つかっていません。

そのためカウリのあるエリアで一般に公開されている場所は、柵や歩道で整備され、設置されているクリーニングステーションで泥を落としてから入場するように施設が整えられています。

しかし、それでもカウリ・ダイバックの蔓延は防げず、「タネ・マフタ」を始めとする多くのカウリを見ることのできたワイポウア・フォレストでも、2年前まで立ち入りのできていた「ヤカス」や昨年までは見ることのできた「フォー・シスターズ」などの有名なカウリも今は見ることができなくなってしまっています。

ヤカス, フォー・シスターズ

写真1枚目:他のカウリと異なり間近で見ることのできた「ヤカス」 2018年7月17日より立入禁止 (写真は同年6月18日に撮影)

写真2枚目:4本のカウリが仲良く並んでいることで有名な「フォー・シスターズ」 2019年5月21日より立入禁止(写真は同年3月30日撮影)

ずれも立入禁止になる直前にたまたま旅行に行ったときに見ることができたのですが、突然立入禁止になってしまったので、今後いつまた見ることができるかも、今はわかりません。

「タネ・マフタ」や現存するカウリで二番目に大きい「テ・マツア・ナヘレ」は今は見ることができますが、今後カウリ・ダイバックが蔓延することがあれば見られなくなる日も来るかもしれません。
靴や衣類の泥を落とすのは多少面倒かもしれませんし、中には柵を乗り越えて近くで見たいと思う方もいるそうですが、太古からニュージーランドに生息しているカウリの木を守るためにも、今後カウリツリーを見に行くことがあれば、ぜひ一人ひとりが心がけていただけますようお願いいたします。

 

いかがでしたでしょうか。

実際にカウリを目の前にすると息を飲む雄大さと美しさです。

ぜひぜひ実際にあなたの目で見てみてください。

 

こちら、実際にカウリを見られるツアーです↓↓

神秘の世界へようこそ!カウリの巨木に出会う!ワイポウワフォレスト1日観光

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ワイポウワフォレスト1日観光

(日本語ガイド付)