日本人にはあまり馴染みがありませんが、インドネシアでは市場やスーパーで、簡単に手に入る身近な食材、Pete (プテ) 。
今回は、その魅力を一挙公開します。
Pete (プテ) は、木になる巨大な枝豆のような豆。
日本語では、「ネジレフサマメ」と呼ばれているようです。
そのプテが、こちら。
フサがネジレた豆ですね。
「名は体を表す」とは、まさにプテのこと。
インドネシアで広く食べられているプテは、にんにくと椎茸をかけ合わせたような独特の匂いと味が特徴。
好みは分かれますが、インドネシア在住の日本人にも人気です。
しかし、食べた後の吐息とお小水が、完全にプテ臭になるのが難点!!
以前、日本から遊びに来た友人にどんぶり一杯のプテを振る舞い、それを食べた後みんなでタクシーに乗ったことがありますが、ドライバーは無言で窓を開けていました。
当のプテ臭張本人は鼻が慣れてしまって、臭いを放っていることに気づきにくいのも厄介です。
人と会う予定がある前は、控えるのが良いかもしれません。
比較的よくプテがあるのは、Lalapan (ララパン) (※)です。
※Lalapan=揚げ物料理屋の通称
ララパンではフサごと揚げて出されることが多く、中の実を取り出してSambal (サンバル/チリソース) をつけて食べます。
私がたまたま行ったお店では串になっていて、一本Rp.5,000(約50円)でした。
あとは、チャイニーズ系インドネシア料理屋でも、比較的プテ料理があります。
代表的なのは、Nasi Goreng Pete (ナシゴレンプテ/プテ入り焼き飯) 。
在住歴の長い私は、普通のナシゴレンはもはや飽きて食べませんが、ナシゴレンプテはたまに食べたくなって食べています。
その他、Nasi Campur (ナシチャンプル) (※) 屋でも、チリソースとプテを和えたSambal Pete (サンバルプテ) などをたまに見かけます。
※ナシチャンプル=ご飯を盛った皿に、お好みで選んだおかずを乗せる形式の食事
インドネシア料理もいいですが、日本人ならではの食べ方をご紹介いたします。
それは「塩茹で」。
シンプル イズ ベスト。
私はこの食べ方で、プテがさらに好きになったと言っても過言ではありません。
皮を剥いて、お好みの柔らかさになるまで10分前後塩茹でします。
(薄皮も食べられますが、今回は見栄えを重視して剥きました。)
水を切って、塩をふりかけたら完成。
ここで重要なのは、精製塩ではなく天然塩を使うこと。
美味しさが断然違います。
枝豆感覚で食べられて、ビールのつまみにピッタリ!
もし旅行でバリに来て、キッチン付きの宿だった場合はぜひ試してみてください!
【10,000Rp(ルピア)=約100円 2024年11月現在】