夜限定ローカルスイーツ「マルタバ」
夜にハイカロリーなスイーツを食べるのは、罪悪感を感じてしまう人も多いと思いますが、私が定期的に食べたくなるこのマルタバについて、今回ご紹介しますね。
地域によっては、このマルタバをTerang Bulan (テラン ブラン) と呼ぶことも。
インドネシア語で、Terang (テラン) は明るい・光、Bulan (ブラン) は月という意味。
まさに、出来上がったマルタバやテランブランは半月の形をしています。
また、卵・鶏肉・ねぎを使ったインドネシア版お好み焼きをMartabak Telur (マルタバ・テロール) と呼び、甘いインドネシア版パンケーキをMartabak Manis (マルタバ マニス) と呼ぶ地域もあります。
※ 本記事では、インドネシア版の甘いパンケーキを、総称として呼ばれるマルタバという名前でご紹介します。
マルタバを作る工程は、とてもシンプル。
▲鉄製の平たい鍋に、生地を流し込みます。
外側はカリカリ、内側はしっとりもっちりしています。
生地は、4種類から選べます。
・Original (オリジナル) : 味付けのないプレーン生地
・Pandan (パンダン) : パンダン (※) 風味で緑色の生地
・Black Forest (ブラックフォレスト) : ココア風味で黒色の生地
・Red Velvet (レッドベルベット) : ココア風味で赤色の生地
(※) パンダンは、東南アジアに自生する植物で、日本語ではタコノキのこと。
次に、フレーバーを選びましょう。
フレーバーは、チョコレートやオレオ、ピーナッツ、チーズ、バナナなどから、1種類または複数種類、選ぶことができます。
私のお気に入りは、オリジナル生地にチョコレートとピーナッツの組み合わせ!
熱々に焼きあがったマルタバの熱で、チョコレートが溶けて、香ばしいピーナッツとの相性も抜群です。
価格の相場は、18,000 Rp (約168円) ~40,000Rp (約375円) あたりとなっています。
夜限定営業の理由は、お店やオフィスの営業終了後、その駐車場や敷地を使って屋台営業するからなど諸説あるそうですが、本当の理由は定かではありません。
インドネシア人の友人に「なぜ夜だけの営業なの?」とたずねてみたところ、
その答えは、「インドネシア人にとって、マルタバは夜食べたいからだよ。」とのことでした。
インドネシアでは、マルタバは、夜の食べ物として定着していて、朝昼に営業する屋台や、食べたい人がいないのですね。
そして、インドネシア人の友人が、夜、私の自宅に来る時の手土産は、もちろんマルタバです。
こちらでの生活に慣れた今では、私も夜にハイカロリーなマルタバを食べる罪悪感を忘れて、インドネシアならではの食文化に浸っています。
夜の甘い屋台グルメ「マルタバ」を、ぜひ食べてみてくださいね。
また、インドネシア人のお宅を訪問する機会があるときは、マルタバを持っていくときっと喜ばれますよ!
【1Rp (ルピア) = 0.0094円、2024年8月現在】