皆さまはニュージーランドという国をご存知ですか?
ニュージーランドをテレビやインターネット、ニュースなどで見たことがある方、実際に旅行や語学留学に訪れたことのある方、全く聞いたことがない方もいると思います。
ニュージーランドは日本から飛行機で約11時間ほどの場所にある日本より少し小さな島国です。
小さな島国ですが、ニュージーランドには世界一と世界初がいくつかあります。
では、意外に知られていないニュージーランドの世界一と世界初をニュージーランドの豆知識~前編~にてご紹介します。
ニュージーランド北島のネイピアを中心としたホークス・ベイ地方南部にあるマンガオラパ (Mangaorapa) の近くにある高さ305mの丘があり、この丘にはギネスブックに載っている世界で一番長い地名がつけられています。
その地名は「Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu」という、92文字の綴りで、世界一長い地名としてギネスブックに記載されています。
日本語では「タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ」と言い、会話等では「タウマタ」(Taumata)と略されるそうです。
この地名の意味は、「タマテアという、大きな膝を持ち、山々を登り、陸地を飲み込むように旅歩く男が、愛する者のために鼻笛を吹いた頂」とのことです。
写真は実際にある看板ですが、とても長いですね。英語でも日本語でも発音がなかなか難しく、スラスラ言える方に会ってみたいものです。
ニュージーランドの南島のダニーデン郊外の住宅地にあるボルドウィンストリート(Baldwin Street)は、世界一急な坂道としてギネスブックに登録されています。
住宅街の一角にあるわずか350mほどの通りで最大勾配は35%(19度)、意識しないと歩けないほどの坂道です。
道路の舗装というと、アスファルトを使うのが一般的ですが、ここボルドウィンストリートはコンクリートで舗装されています。それは、あまりにも急な坂道なので、暑い日にはアスファルトが溶けて坂道を流れる懸念があるからだそうです。
坂道が平らになるようにして写真を撮ると、この家が傾いてみえます。この坂道は登るのもきついですが、下りも転がってしまいそうで大変です。
ボルドウィンストリートの坂道を上りきったところにはベンチと壁画があり、ここで足を休めることができます。
ニュージーランド出身のエドモンド・ヒラリー(英称:Sir Edmund Percival Hillary)は1953年5月29日午前11時30分(ネパール時間)、テンジン・ノルゲイと共に、人類初となるエベレスト山頂到達に成功しました。
さらに、彼はエベレストを初めて登頂しただけでなく、南極点と北極点、それとエベレストを含めた世界三大極地を制覇した世界で初めての人物でもあります。
彼は存命中からニュージーランドの5ドル紙幣の肖像に採用され、また、ニュージーランドの最高峰アオラキ/マウント・クック(3,754m)の麓にある山岳リゾートホテル、ハミテージ・ホテル前に彼の銅像が建てられました。
ニュージーランド最大の都市、オークランドは「シティ・オブ・セールズ(帆の街)」と呼ばれています。
オークランドは街の中心地や住宅街が海に面していることから、セーリングが盛んに行われてきました。ヨットやボートの登録数も多く、人口に対する小型船舶の保有率は世界最大と言われています。
ニュージーランド人にとって、ヨットは特別贅沢なものではなく、もっと身近なもの、遊ぶ手段のひとつといった感覚のようです。
日が長くなる夏などは仕事が終わった後、夕方から海に出かける人も珍しくありませんし、休日は多くのヨットやボートが海に繰り出して釣りやセーリングを楽しみます。
また、高校生のセーリング・クラブもあり、学生を対象にしたセーリングの競技会なども行われています。
それほどセーリングが盛んな国ですから、ヨット競技の世界でも、ニュージーランドは強豪国として君臨しています。
ニュージーランドにおいて、セーリングはラグビーと並ぶ二大スポーツといっても過言ではありません。
世界で初めて手話を公用語に
ニュージーランドの公用語は、英語、マオリ語、手話のこの3つが公用語です。
ニュージーランドの国家にも英語とマオリ語があり、道路の標識や看板にも英語とマオリ語の両方の表記がある事が多く、普段の生活の中で、マオリ語を聞いたり目にする機会はとても多く、ニュージーランドで先住民の文化が大切にされていることが感じられます。
そして手話ですが、ニュージーランド以外でも手話が公用語になっている国はありますが、世界で初めて手話を公用語にしたのがニュージーランドです。
ニュースや政府の発表などの際には、手話をする人がいて、手話が公用語であるのを感じられるかと思います。
いかがでしたでしょうか。
意外に知らなかったニュージーランドのことを、少し知って頂けましたら幸いです。
ぜひぜひ、ニュージーランドの『世界一』と『世界初』を体験しにニュージーランドにお越しください!
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