台湾では、街のあちこちで漢方屋さんを見かけます。
今回は、そんな漢方屋さんがカフェになった「元益宝來×春子小姐咖啡 (ユエンイバオライ×チュンズシャオジエカフェ) 」へ足を運んでみました。
店長さんは、ほかにも漢方カフェを経営しており、こちらが1番新しい3店舗目とのことです。
バス停「民安路 (ミンアンル) 」から歩いて1分。細い路地を進んでいくと、赤い看板が目に飛び込んできます。
「ハルコさん」の文字と、軒先の赤提灯がどこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
なかに入ると、ショーケースにはケーキやプリンがずらり。
「あれ、ここ漢方屋さんだよね?」と思わず確認したくなるほど、おしゃれな空間です。でも、奥には漢方薬がぎっしり。
この不思議なギャップが、お店の魅力です。
薬膳スープの素や漢方フルーツティーなど、お土産にもぴったりな商品もそろっています。
メニューを開いて、またびっくり。
漢方茶はもちろん、自家焙煎のこだわりコーヒーや、グアバジュース入りの変わり種コーヒー、さらにはアルコールまで!
漢方スパイスを隠し味に使った手作りケーキや、クコの実ジャム付きのトーストなど、体にやさしくおいしそうなメニューばかり。
店内飲食は、1人150元 (約744円) で90分利用可能です。
私が頼んだのは、肉桂蘋果飲 (ロウグイピンゴウイン / シナモンアップルティー) と提拉米蘇 (ティラミス) のセットで290元 (約1,450円) 。
運ばれてきたお茶を見て、思わず「わぁ!」と声が出ました。
シナモンスティック4本と厚切りりんごがぎっしり入り、蓋が閉まらないほど!
2〜3分蒸らすと、焼きたてアップルパイのような甘い香りが漂ってきて、思わずワクワク。
ひと口飲むと、シナモンの香りがふわりと立ち上がり、砂糖不使用ですが、時間が経つとりんごの自然な甘さが感じられました。
お湯も継ぎ足してもらえるので、たっぷり楽しめましたよ。
ティラミスは、なめらかなマスカルポーネと、エスプレッソに浸したビスケットのほろ苦さが絶妙。
漢方茶との相性も抜群でペロリと完食。
店長さんは日本語が堪能で、漢方のことを優しく教えてくれます。
体の内側からじんわり温まって、心までほっこり。
台湾に来たら、ぜひ立ち寄ってほしいお店です。
【1元 (ゲン) =約5円 2025年11月現在】