2025年の端午節 (ドゥアンウージエ) は、5月31日。
台湾ではこの時期に、粽子 (ゾンズー/ちまき) を食べる風習があるそうです。
この時期になると、いたる所で売られているのを見かけます。
スーパーでも。
市場でも。
ということで、いくつか購入して比べてみました。
今回は、スーパーなどではあまり見かけない種類のちまきをご紹介します。
最初にご紹介するのは、湖州鮮肉粽 (フージョウシェンロウゾン) です。
材料は、もち米と豚バラ肉、調味料は醤油、そして、高粱酒 (ガオリャンジョウ/こうりゃんから作られたお酒) のみ。
日本の中華ちまきと比べると、醤油は少なめ、お酒は多めな印象。
お酒の風味が、豊かに香ります。
もち米がぎっしり詰まっていて、豚肉の脂身がトロトロで、うまみたっぷりでしたよ。
お次は、香茹蛋黄鮮肉粽 (シァンルーダンホゥアンシェンロウゾン) です。
こちらは、卵黄の塩漬け、椎茸も追加されています。
卵黄は、塩漬けによって水分が抜け、蒸した栗に近い食感。
大きい豚肉と、椎茸の深いうまみで、大満足でした。
五福荷葉粽 (ウーフハーイエゾン) も食べてみました。
緑豆、鶏肉、ソーセージ、ハスの実、そして、鴨の卵黄という5つの具が入っています。
ほかとは違って、蓮の葉で包まれており、香りが良い!
濃い味ではないけれど、うまみが凝縮されています。
黄色いつぶつぶは、緑豆の芯。豆のほくほくと米のもちもちが順番に来るので飽きずに食べられました。
そして、緑豆のおかげで軽い食べ応え。
台湾の甘いソーセージも、味のアクセントになっていました。
最後は甘い粽、湖州豆沙粽 (フージョウドウシャゾン) です。
なかには、あんこがぎっしり詰まっています。
味は、おはぎそっくりです。
もち米が、すでにほんのり甘い。
あんこも、日本人が食べ慣れた味ですよね。
もう少し食べたいときのデザートや、歩き疲れたときのおやつにぴったり。
粽は、冷凍されているものが多く店頭に並んでいる印象でしたが、すぐに食べられるものもあったので、旅行中でも手軽に楽しめますね。
お店によっても味が違うので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。