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台湾唯一の機関車車庫「彰化扇形車庫」【知りたい!現地の暮らし】

作成者: 現地リポーター チーム|Apr 1, 2025 7:00:00 PM

 

台湾には80年以上前の日本統治時代に作られ、今も現役で使われている施設がいくつも残っているのを知っていますか?

 

今回は、そのうちのひとつ、台湾中部の彰化 (ジャンホア) 県彰化市にある、鉄道施設「彰化扇形車庫 (ジャンホアシャンシンチャクゥ) 」を紹介します。

 

 

今でも現役で稼働する産業遺産

この車庫は、彰化駅から徒歩で10分くらいの距離。

入り口は、線路をくぐった道路の側道にあります。

 

 

なかに入って行くと、12の車庫に入った、機関車がお出迎え。

まるで、機関車トーマスの世界

 

 

昔はこのような車庫が、台湾に5箇所あったそうです。

しかし、今でも残っているのは、この彰化扇形車庫のみになってしまいました。

 

車庫から伸びる線路の先には、彰化駅が見えます。

1922年に作られた車庫ですが、まだまだ現役で活躍中。
ちなみに、このように現在も稼働する産業遺産を、稼働遺産とも呼ぶようです。

 

 

鉄道ファン垂涎の展示

90年近く前に製造された蒸気機関車も、間近で見ることができます。

これは、鉄道マニアにはたまらない

 


 

比較的新しい車両も、もちろん格納されています。

車庫が、現役で使用されていることがわかりますね。

 

ノスタルジーを感じさせる古い建物と、近代的な車両の組み合わせが感慨深いです。

 

 

そして、この車庫のもうひとつの目玉が、施設中央にある転車台

施設内の展望台から、その全景を見渡すことができます。

 

 

蒸気機関車や一部のディーゼル機関車は、前方にしか進行できません。

そこで、この転車台で車両の向きを回転させ、進行方向を変えています。

 

 

基本的には、閉館時間帯の朝や夜に、転車台を使用しているようです。

しかしまれに、開館時間帯でも稼働する場合があるとのこと。

 

見ることができたら、ラッキーですね♪

 

 

みなさんも、日本が台湾に残した貴重な稼働遺産を訪ねてみてはいかがでしょうか?