台北のレジ袋には、実は“エコで賢い工夫”がされています。 一体どのような工夫がされているのでしょうか?
台北のコンビニやスーパーマーケットでは、必要に応じてレジ袋を購入できます。
台北では「指定の袋でごみを出す」というルールがあるのですが、このレジ袋もそのままごみ袋として使えるのです。
そのため、この袋は「環保兩用袋 (フワンバオリャンヨンダイ/環境にやさしい二重用途バッグ) 」と呼ばれています。
プラスチック袋の使用を減らすことを目的に、2018年から導入された政策で、環境と家計の両方に優しい仕組みです。
台北市政府環境保護局によると、年間約2000万枚の袋を削減できると推定されています。
その量は、厚さにすると台北101ビル5.3棟分、長さだと台湾を8.8周分、そして、重さは象およそ50頭分 (約470トン) にもなるのだとか。
地道な取り組みの大きさを実感しますね。
実際に、コンビニエンスストアで「環保兩用袋」を買ってみました。
3種類のサイズと価格があるので、用途に合わせて選べます。
台北市内どこでも、同じ価格で購入できるのも嬉しいですね。
店員さんから、「你要袋子嗎? (ニヤオダイズマ/袋いりますか?) 」と、聞かれたら、
→必要な場合 : 「要。(ヤオ/いります) 」
→必要ない場合 : 「不要。 (ブヤオ/いりません) 」
と、答えるだけ。
そして袋の左下に、偽造防止の銀色ラベルが付いているのも特徴です。
日本に住む私の友人は、この「環保兩用袋」が大のお気に入り。
そのため、「丈夫で破れにくいし、立体的で使いやすい!」と、お土産に頼まれたこともあります。
ただし、1回の買い物につき、その量に応じた枚数しかもらえないので、気をつけてくださいね。
台北市環境保護局によると、袋だけの単独購入は禁止されているとのこと。
便利なだけでなく、環境にも優しい仕組みがしっかりと考えられています。
【1元 (ゲン) = 約5円 2025年10月現在 】