台湾の観光・ローカル情報ブログまとめ|台北・高雄をメインに紹介します。

【特集】霧峰林家宮保第園區

作成者: JTB台湾チーム|Feb 19, 2025 3:41:58 AM


皆さん、こんにちは!ニーハウ!JTB台湾マイバスチームです。
台湾第二の都市「台中」に行ったことはありますか。
台北から1時間ほどで行ける「台中」ではB級グルメがたっぷり味わえて、豊かな自然を楽しめます。
近年、多くのアートスポットなども話題になっているそうです。
また、おしゃれな建物だけでなく、町中には歴史のある建築物がたくさん残されていて、レトロ感が溢れています。
今回、台中霧峰にあり300年の歴史がある「霧峰林家宮保第園區」を皆さんにご紹介したいと思います

■霧峰林家の歴史


台湾五大豪族の一つとして知られている「霧峰林家」は、1746年に中国福建から台湾に渡ってきたのが始まりです。三代目の林甲寅の時に、霧峰を拠点に定めて土地の開墾に努めていました。林家は色々な分野で活躍していて多大な貢献をもたらし、地元の人に尊敬されていました。

五代目の林文察は清朝の武将であり、太平天国軍との戦いで奮戦したが、戦死してしまいました。林文察に追悼の意を表するため、当時の皇帝(同治帝)は「太子少保」という官職を贈り、林文察が所属する家系の邸宅も「宮保第」と呼ばれています。台湾現存する唯一の清代一品官の邸宅の「宮保第」は、台湾建築学者に「台湾伝統建築の百科事典」と称賛されました。


■霧峰林家宮保第園區の見どころ


台湾でもっとも広い敷地を持つ「霧峰林家宮保第園區」内には、「宮保第」と舞台の「大花廳」に分かれています。いずれの建物も伝統的な中国式建築様式であり、雄大な外観も素敵なインテリアも当時の豪族の財力を示していました。「宮保第」の応接室の壁には日清戦争で清朝の代表として日本と講和する「李鴻章」の書があり、長生きの意味が込められた絵も描かれています。また、扉や窓の細部に施された麒麟や牡丹など縁起の良い意味を持つ装飾が家族と訪れる人々の祝福を祈るという象徴です。

霧峰林家宮保第建築物の中で絶対に見逃せないのが台湾で唯一現存する木造福州式舞台「大花廳」です。昔は演劇を披露したり、お客様を招待するスペースでした。舞台の天井には「花開富貴」を象徴する牡丹が彫刻されていて、柱梁や屋根には細かい飾りもあります。近年、人気歌手がここでPVを撮影されましたので、再度注目を集めていて、インスタ映えスポットとしても人気です。

■まとめ

霧峰林家宮保第園區に入るとなんかタイムスリップした感じがしますね。(笑)
当時の豪族の生活の様子を知ることが出来てよかったです。
次回台中を訪れる時、もし時間があれば、霧峰林家宮保第園區を是非一度見学してみてくださいね。