フィリピンの観光・ローカル情報ブログまとめ|セブ島をメインに紹介します。

何もなくて豊かな島 カオハガン島

作成者: JTB フィリピンチーム|Feb 27, 2025 8:58:03 AM
カオハガン島ってどんなところ?

カオハガン島は、セブ・マクタン島から見て南東に浮かぶ小さな島です。セブ島とボホール島の間に位置し、港から船で約40分の距離にあります。大きさは東京ドーム1個分ほど。現在は約700人の島民が暮らしています。

このエリアには『オランゴ環礁』というサンゴ礁が広がっていて、その輪の上に7つの島があり、そのひとつがカオハガン島です。フィリピンは世界でも最も珊瑚の種類の多い地域で、そこには様々な生物たちが暮らしています。その生態系を守るため、カオハガン島の南側に『カオハガン島熱帯珊瑚礁保護区』が作られています。

保護区の中ではたくさんの珊瑚が成長し、魚たちが群れています。そんな素敵な島や海の中を、JTBスタッフが堪能してきました!

カオハガンを語るうえでかかせない日本人

実はカオハガン島のオーナーは、1988年、約30年前に島を購入した崎山克彦さんという日本人なんです。大手出版社を早期退職し、島の医療や教育環境、ライフラインなどを整えるべく尽力されてきました。高校や大学へ進学するための奨学金制度を整えたことにより、ミッドワイフ(助産師)の資格を得た島民が島内でヘルスセンターを運営しています。

また、奥様が日本でキルトの先生をしていたことがきっかけで、島民がカオハガンキルトを縫いはじめ、それが島の収入源にもなっています。

移住後の生活について書かれた著書『何もなくて豊かな島』は当時20万部を超えるベストセラーとなったので、読んだことがある方もいらっしゃるのではないのでしょうか。ちなみに現在は、2人の日本人女性が島の管理をされています。

Youtubeで『愛と豊かさの島カオハガン島』で検索すると島の様子がたくさんUPされているので、ぜひご覧になってみてください!

カオハガン島での生活とは?

カオハガン島の周囲は澄み切った海に囲まれています。とても小さな島ですので手に入る資源は限られています。海に潜って魚を捕ったり、島で育てた鶏などの命をいただきます。野菜や飲み水などは島外から運んできます。生活用水は雨水を貯めてろ過して使用しています。電気も通っていないので、ソーラーパネルが設置されていましたが、2021年末の台風でほとんど飛ばされしまったそうです。

日本の生活と比べればかなり不便でも、島民はいつも笑顔です。島には太陽の光が降り注ぎ、風はさわやかで、食べ物は自然から、自分たちが食べる分だけをいただき、みんなで分け合います。だから島民たちはいつも自然へ深い感謝の気持ちを持っています。収入は少ないけれど、島民がみんな幸せに暮らしている秘密は、きっとそこにあるんですね。

\\それでは、カオハガン島ツアーのスタートです!//

まずは、島内を散策してみましょう!

島に到着したら、まずは島内の散策。島の方が案内してくれました。小さな島ですが、学校があり、教会があり、野菜を売っていたり、島の生活を垣間見ることができます。

途中、キルト小屋でキルトを見せてもらったり、シーフードやアクセサリーなど工芸品を吟味したり。さっそくアクセサリーを購入するスタッフもいましたよ。筆者は、ランチで食べたいシーフードをチェックしました!

さらにここで出会った子どもたちはみんな笑顔で元気いっぱい。ダンスをしたり、バスケをしたり、とても生き生きと楽しそうでした。なぜか筆者も若い子に交じって3オン3をすることに。疲れたけど、楽しかったです!ここを訪れたら、そんな島民との交流もできるかも。

いざ、珊瑚礁保護区の海へ!

島の散策もひと段落したところで、いざシュノーケリングへ出発です。島からバンカーボートに乗ってほんの3分ほどで、シュノーケリングスポットに到着します。近すぎる!!

カオハガン島の周辺は、船の上からでも海底が見えるほどの透明度です。ライフジャケットとマスクをつけていざ海へダイブ!サンゴ礁保護区のため、海底に広がるサンゴ礁とそこに暮らす魚たちを見ることができます。透明度が高いので、水中カメラがあれば珊瑚や魚たちとの写真がキレイに撮れますよ。ただし、珊瑚にはくれぐれも触らずに、様々な色や形の珊瑚を見て楽しみましょう。

お待ちかね ランチタイム!

シュノーケリングを楽しんだ後は、ランチタイムです。カオハガンハウスにて、ランチをいただきます。フィリピンにいると、どうしても不足しがちな野菜を使った料理や、日本人の好みに合わせた味付けなど、ちょっとした気遣いが嬉しいです。スープもさっぱりとしていて、疲れた体に染みわたります。

さらに、ビーチ沿いのお店で新鮮なシーフードを購入すると、焼いて持ってきてくれます。これがまた最高においしいです。とくに筆者のお気に入りはハマグリで、身がプリッとしていていくつでも食べられるおいしさでした!

カラマンシージュースやデザートの焼きバナナなど、フィリピンならではの味を堪能しました。 

ランチの後はのんびり派?アクティビティ派?

ランチの後も帰りの船までまだまだ時間があります。その時間を利用して、ビーチで泳ぐもよし、島を散策するもよし。もしくは、アクティビティをやるもよし!

私たちは今回、コースター作りを体験しました。まずは中心部の土台作りなのですが、乾燥した葉を丸くなるように編んでいきます。これがなかなかの力仕事で、うまくいかずに苦戦しました。中心部分が編みあがると、そのまわりに貝殻を付けていきます。コツをつかむまで何度も島民の方に助けてもらいながら、何とか完成!お世辞にもキレイとは言えませんが、、家で使っています!

他にも、ココナッツオイル作りやアクセサリー作りなどのアクティビティがありますので、出発までにチャレンジするのもおすすめです!

帰る前にお土産はいかがですか?

せっかくカオハガン島に来たのなら、ここでしか手に入らないものをお土産にしてはいかがでしょう。そうなると、まず思いつくのはカオハガンキルトです。本当に色鮮やかで、デザインも唯一無二。どれも選べないかわいさです。

コースターやランチョンマットは250~450ペソで購入できます。かばんやマルチに使えそうな大判のキルトをはじめ、子ども用のTシャツもありました。どれも数千ペソで購入できます。

他にもビーチ沿いでは、珊瑚やサメの歯を使ったブレスレットやピアスなどが100ペソ~購入できるので、お店の人と会話を楽しみながらお気に入りの一点を見つけてみてください。

おまけ① カオハガンキルトはひとつひとつ手づくり

日本や欧米のキルトの作り方とは違い、適当にカットした布を自由に縫い付けていくスタイルのカオハガンキルト。だからこそ、思ってもみないデザインが生まれ、それが魅力にもなっています。

また、島民のつくるキルトには、島の木や花、猫や犬、魚などが登場します。配色もデザインも自由ですが、豊かな自然の中で育った人たちの感性により、魅力的なキルトに仕上がっています。

同じデザインがひとつもないので、実際に手に取ってぜひお気に入りのものを見つけてください。筆者は、ランチョンマットとコースターを購入して、家と会社で愛用しています!

おまけ② カオハガン島に滞在したい方は…

島内には宿泊施設がありますので、1泊してのんびり島の生活を味わいたいという方はぜひ。

まず、カオハガンハウスの母屋にあるお部屋は、トイレやシャワーも付いていて、ゆったりと心地の良いお部屋です。周りは木々に囲まれていて、気持ちが良いですよ。かわいい犬猫たちもお迎えしてくれます。

さらに竹で作られた高床式のロッジもあります。竹はボホール島から運んできて作ったそうです。丁寧に編みこまれて作られたロッジの壁などは、一見の価値ありです!ちなみにトイレとシャワーは別棟です。

いかがでしたか?カオハガン島の魅力が伝わっていたらうれしいです!

今回カオハガン島を訪れて一番印象に残っているのは、自然の美しさと、島に住む皆さんの明るさです。日本での生活とは違う、自然の中で味わうゆったりとした時間は何とも言えません。そして島の子どもたちの笑顔も!ダンスを見せてくれたり、一緒にバスケをしたり、ひと時自分がカオハガンの島民になったような気分を味わえました。

カオハガン島で何を楽しむかは皆さん次第です。ぜひ一度足をのばしてみてはいかがでしょうか。