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マゼランでたどるセブ島の歴史|サントニーニョ教会とマゼランクロスとは?

作成者: JTB フィリピンチーム|Dec 23, 2025 9:06:24 AM

 

こんにちは!JTBセブ支店のNaokoです🌴

 

今回は、セブ島観光で必ず名前があがるサントニーニョ教会マゼランクロス✝について、

フィリピン・セブ島の歴史とともにご紹介します。


「有名だから行く場所」「写真スポット📸」

そんな印象を持たれがちな場所ですが、実はここは、フィリピンの歴史が大きく動いたはじまりの場所でもあります。

今回は、観光名所としての見どころに加え、

✔ マゼランとセブ島のつながりって?
✔ なぜセブ島にキリスト教が広がったの?
✔ サントニーニョ像はなぜ特別?

といった背景を、歴史が苦手な方でも読みやすくご紹介します😊

 

マゼランって聞いたことある?セブ島の意外なつながり🌎

マゼラン」。
世界史で名前だけ聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。

彼は大航海時代の航海士で、
世界で初めて世界一周を成し遂げた艦隊の指揮官として知られています⛵

……が、実はここに意外な事実があります。

👉 マゼラン本人は、世界一周を達成していません。
👉 彼は航海の途中で命を落としています。

そして、その場所こそがフィリピン・セブ島近海でした。

世界一周という壮大なロマンの途中で、彼の人生はこの南の島で終わりを迎えます。

 

セブ島にマゼラン来航🚢キリスト教のはじまり

1521年、マゼランはセブ島に上陸します。
当時セブ島を治めていたのが、王 フマボン です。

マゼランが来る以前のセブ島では、すでに人々が暮らし、
中国や東南アジアの国々と海を通じた交易が行われていました🌊

人々の信仰は、
・自然や精霊を信じる土着信仰
・祖先を敬う文化
が中心で、キリスト教はまだ伝えられていませんでした。

セブ島は「外の世界とつながる港町」である一方、
ヨーロッパの人々にとっては、まだ未知の土地だったのです。

そんなセブ島に、西洋の船や武器、そして新しい宗教を持ったマゼラン艦隊が現れます。

マゼランはフマボン王に、
「自分たちは強大な軍事力を持つスペインの使者である」
と伝え、キリスト教への改宗を求めました。

艦隊の軍事的実績を聞かされたフマボン王は、戦うことを避け、無血での改宗を選びます。

この出来事が、フィリピンにキリスト教が広がる大きなきっかけとなりました。

 

マゼランクロス✝️キリスト教伝来を示すセブ島の象徴

この改宗を記念して建てられたのが、現在も残るマゼランクロスです。

十字架は、「キリスト教がこの地に根づいた証」として大切にされてきました。

現在見られる十字架は、風雨や破壊から守るために建てられた八角堂の中に安置されています。

実際に訪れると、天井に描かれたマゼラン到来の場面が目に入ります👀

👉 「どの人物がマゼランなのか?」ぜひ探してみてください!

 

マクタン島で起きた、マゼラン最期の戦い⚔️

しかし、すべてが順調だったわけではありません。

セブ島のすぐ近くにあるマクタン島。
この島を治めていたのが、英雄 ラプラプ です⚔️

マゼランはここでも改宗を求めますが、ラプラプはこれを拒否します。

激怒したマゼランは、武力による制圧を決断。

ところが、これが彼の最期となります。

 

地の利を活かした、ラプラプ軍の勝利🚩

マクタン島は
✔ 遠浅
✔ 潮の満ち引きが激しい
という地形です。

船に搭載した大砲が主力だったマゼラン軍は、陸まで近づくことができません。

重装備の靴には海水が入り、動きは鈍くなる。そこを、浅瀬に慣れたラプラプ軍が攻め込みます。

航海途中のマゼラン軍が約49名だったのに対し、ラプラプ軍は約1500人

地の利を活かした戦いの末、マゼランは討ち取られました。

未知の海を突き進んだマゼランのロマンは、生き残ったわずかな船員たちに託されることになります。

👉 「フィリピン国立博物館」でマゼラン最期の戦いが描かれた、大きなパネルを見ることができます。

それでも広がったキリスト教と、サントニーニョ教会⛪

マゼラン亡き後も、フィリピンはスペインの統治下に入り、キリスト教は島々へと広がっていきます。

その「原点」として、今も多くの人が祈りを捧げる場所がサントニーニョ教会です🙏

サントニーニョ教会は、フィリピン最古の教会として知られています(※現在の建物は再建されたもの)。

ここに祀られているのが、サントニーニョ像(幼きイエス像)

マゼランが王妃に贈ったとされるこの像は、教会が火事や戦争で何度も破壊される中でも、一度も傷つかなかったと言われています。

そのためサントニーニョは、セブ島の守護神として深く信仰されています。
フィリピンでは、街のあちこちでこの像を見ることができますよ✨

また、サントニーニョ教会では、12月に「シンバンガビ(夜明け前のミサ)」が行われます。
私も実際に訪れたことがありますが、早朝にもかかわらず多くの人で賑わい、教会周辺には露店も並んでいました🎶

観光名所としてだけでなく、今も人々の信仰が息づいている場所だと感じました。

 

 

徒歩すぐ!観光しやすい立地と注意点🚶‍♀️

今回ご紹介したサントニーニョ教会マゼランクロスは、徒歩ですぐ行き来できる距離にあります。

周辺には
✔ 記念撮影スポット📸
✔ お土産屋さん🛍
もあり、セブ島市内観光の定番エリアです。

※人が多いため、スリには注意して観光してくださいね⚠️

 

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