シンガポールのローカルフード、Carrot Cake (キャロットケーキ)。
名前だけ聞くと、甘い人参のケーキと思いませんか?
シンガポールのキャロットケーキは、人参が一切使われていない料理なんです。
メインとなる食材は、なんと大根!
大根と米粉の練り物を蒸した「大根餅」を、細かく刻まれた大根の漬物、卵と絡めて炒め、香ばしく焼き上げた料理がキャロットケーキ。
1皿 SGD 5 (約560円) 前後で、屋台が集まる Hawker Centre (ホーカーセンター) や、フードコートで食べることができますよ。
なぜ大根がキャロット?
私もシンガポールに来て間もない頃は、「キャロットケーキ」と書かれた看板にある写真を見ては、不思議に思っていました。
大根が使われているのに、キャロットケーキといわれる理由は、シンガポールで大根のことを、White Carrot (ホワイト キャロット) と呼ぶことがあるから。
言われてみると、大根と人参、形が似ていますよね?
ホワイトとブラックの2種類
シンガポールのキャロットケーキには、ホワイトとブラックの2種類があります。
使われている具材はどちらも同じです。
大根餅に卵を絡めて焼き上げるという基本的な作り方は変わりません。
しかし、味や焼き方にちょっとした違いがあります。
ホワイトキャロットケーキは、シンプルな塩味で、あっさりとした味わい。
大根餅の、モチモチとした食感が癖になりますよ。
お店にもよりますが、焼き方は、お好み焼きのように具材がまとまって焼かれます。
一方、ブラックキャロットケーキには、甘い黒醤油が加えられているのが特徴。
これにより、甘みが増し、味わいが深くなります。
焼き方は、スクランブルエッグのように、全ての具材が混ざっていることが多いです。
私のおすすめの食べ方は、2種類を食べ比べること。
どちらもそれぞれ、違うおいしさがあり、好みが分かれます。
ほとんどのお店で、ホワイトとブラックのミックスメニューがあるので、お好みの味を見つけてくださいね。
【1 SGD (シンガポールドル) =約112.4円 2025年3月現在】