台湾の商店街に並ぶ、ローカル店の数々。飲食、漢方、バイク修理店、謎のお店……
ローカル感たっぷりなお店たちを覗きつつ、歩くのも楽しみのひとつですね。
そんなときに、ふと、暑い日差しを避けて日陰を歩いていることに気づきます。実はこれ、騎樓 (チーロウ) のおかげなのです。
台湾の歴史に思いを馳せながら快適に移動
騎樓は、通りに面した建物の1階部分を、数メートル奥へ下げて歩行者空間を確保したもので、アーケードの役割を果たす軒下。
お店の敷地でありながら、店先が歩道として提供されている土地なのです。
特に、暑さが続いたり、夕立が続いたりする台湾の夏には非常にうれしい存在。
あちこちにこれが存在する理由は、日本統治時代の建築制度で設置が義務付けられたからだそう。
台湾の歴史が作った町並みだと思うと、感慨深いものがあります。
お店も騎樓の空間を有効活用
お店も、スペース確保や集客のため、この騎樓を積極的に活用。
正直邪魔なときもあるけれど、そのおかげでストリートはいつも活気にあふれています。
・看板を置くスペースとして
・テーブルと椅子を並べて食事空間に、さらには調理場・洗い場・物置として
・宝くじの予想会場として
・プランター菜園として
・ごみ焼却場として
自転車は車道側を走って!
騎樓は歩行者用。お店や建物ごとに設置しているので、地面の高さ、デザインはバラバラ。
凸凹しているので、自転車走行には適していません。
台湾の公共レンタル自転車YouBike (ユーバイク) を借りるなどして、自転車を使う場合は、ルールに従い車道もしくは歩行者優先で、歩道を走りましょう。
決して、ベルを鳴らして「もっとはじっこ歩きなさいよ。」などと、口走ることがないようお気をつけ下さい。
台湾にお越しの際は、ぜひ騎樓も眺めながら街歩きを楽しんでくださいね。