1年を通して、涼しい期間が1ヶ月ほどしかない、南国のタイ。
そして、日々、涼を求めているタイ人達。
生活のなかに、どうすれば涼しくなるのか?知恵や文化が溶け込んでいるものがあります。
そのなかの1つである、真っ黒なゼリー状のデザート、เฉาก๊วย (チャオクワイ) をご紹介しますね。
真っ黒に見えるのは、仙草 (せんそう) という、シソ科の植物が入っているから。
このチャオクワイは、乾燥した仙草を水で戻し、煮詰めて抽出したエキスにタピオカ粉を加えて固めて作られます。
東南アジア全体で、ポピュラーな食べ物。
英語では「grass jelly (グラスゼリー) 」とも呼ばれています。
もちろんタイでも、「チャオクワイが食べたい!」と思いたったとき、手軽に購入できるほど流通しているんです。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも、簡単に見つけることができますよ。
また、飲み物の中にトッピングとして入っている場合もあり、本当によく見かけます。
なぜこのようにチャオクワイが流通し、人気があるのか?
その理由は、仙草には、熱を冷ます清熱作用・消化促進・抗酸化作用などの効能が期待できるため。
屋台や市場では氷と一緒に提供されるので、暑さ対策・水分補給・リフレッシュの目的で人気なようです。
また、12THB (約52.77円) ~とお値段が良心的なため、皆さんよく食べるのかもしれません。
私も、チャオクワイの存在を知ってからは、ハイカロリーなデザートより、チャオクワイを食べたほうが、健康的だなと考えるようになりました。
おすすめの食べ方は、シンプルにそのまま食べること!
少し苦味を感じますが、まるでコーヒーゼリーを食べているような感覚です。
苦みが苦手な人は、はちみつや黒蜜などをかけると良いでしょう。
もうすぐ雨期が終わり、暑い日差しが戻ってくるので、外出時にチャオクワイで涼を感じてみてくださいね。
【1THB (バーツ) = 約4.4円 2025年5月現在】