古い倉庫街にアートとカフェが並ぶ、バンコクで今注目のエリア、ตลาดน้อย (タラートノイ) 。
路地を歩けば、昔ながらの風景と新しい感性が混ざり合う、不思議な魅力に出会えます。
タラートノイは、バンコク中心部のเยาวราช (ヤワラート) という中華街のすぐ隣にあります。
最寄り駅は、MRT (地下鉄) のหัวลำโพง (フアランポーン駅) 。
駅から歩いて15分ほどですが、แม่น้ำเจ้าพระยา (メーナーム・チャオプラヤー / チャオプラヤー川) から船でアクセスする方法もあります。
タラートノイは、もともと中国系移民が多く住む地域で、自動車部品の商店や古い住宅が立ち並ぶ「職人の町」として知られていました。
近年では、壁画アートやカフェが次々と登場し、伝統と新しい文化が共存するおしゃれなスポットとして、人気が高まっています。
この街の魅力は、なんといっても歩いて楽しいこと。
細い路地のあちこちに、色鮮やかなストリートアートが描かれていて、写真を撮りながら、のんびり散策するのがおすすめです。
壁のアートだけでなく、家の軒先に吊るされた昔ながらの看板や、時が止まったような小さな修理工場など、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。
高層ビルの喧騒とは無縁の、穏やかな時間が流れるタラートノイを歩くと、どこか懐かしいバンコクの魅力に出会えますよ。
歩き疲れたら、古民家をリノベーションしたカフェでひと休みを。
タラートノイには、おしゃれなカフェがいくつもありますが、おすすめはBaan Chim Cha (バーン・チム・チャ) 。
バーン・チム・チャは古い中国系建築をリノベーションしたカフェで、当時の家具や雑貨が並ぶノスタルジックな雰囲気のなか、こだわりのドリンクを楽しむことができます。
私のお気に入りは、タラートノイの路地を見下ろせる2階窓側のカウンター席。
街ゆく人や風景を眺めながら、ゆったりとした時間が感じられる特等席です。
街歩きもカフェも楽しめるタラートノイは、大都会バンコクのもうひとつの顔を感じられる場所。
散策の途中に、ぜひ訪れてみてくださいね。