オーストラリアには、Children’s Book Week (チルドレンズ ブック ウィーク) という、子どもの読書推進週間があります。
地域の図書館や学校を中心に、本にちなんだイベントが開催される様子を紹介しますね。
日本にはないブック ウィークとは
通称ブック ウィークは、本と子どもを結ぶことを目的に行われる全国行事。毎年8月の1週間が、ブック ウィークとして指定されます。
全国共通のテーマが設けられ、今年のテーマは「Book an Adventure (ブック アン アドベンチャー/本の冒険に出かけよう) 」。
Bookには「本」という意味と、「予約する」という意味があり、「本の冒険」と、「冒険を予約する」という2つの意味になっているんです。
図書館や書店では、本にちなんだ特別展示や、読み聞かせイベントが開催されます。
小学校で行われた仮装パレード
ブック ウィークの目玉イベントは、学校で行われる仮装パレード。
本や漫画のキャラクターの衣装を身にまとい、ランウェイを歩きます。
子どもたちの創意工夫がすばらしく、手作りの衣装から本格的なコスプレまで、さまざまなキャラクターが勢揃い。
ハリーポッターやスパイダーマンなどの定番から、オーストラリアの人気絵本キャラクターのブルーイーまで、多様性に富んでいます。
それぞれ好きなキャラクターになりきって、堂々とステージを歩く子どもたちの姿が、とても微笑ましかったです。
先生たちも仮装して演劇披露
学校の先生たちも本気の仮装で登場し、「不思議の国のアリス」の演劇を上演しました。
今年のテーマに沿った、冒険をめぐる物語の演劇に子どもたちも興味津々。
先生たちが、アリス役やチェシャ猫役、校長先生がマッドハッター役を演じる姿に、子どもたちは大盛り上がり。
読むだけでなく、演じて体験する学びが、ブック ウィークの素晴らしいところだと感じました。
本を通じて想像力を広げ、物語の世界に飛び込む体験は、きっと子どもたちの心に深く刻まれたことでしょう。