マレー系、中華系、インド系の3大民族が住む多民族国家のマレーシアでは、それぞれの民族が大事にする日を祝日にしています。日本の新年である1月1日以外にも、マレー系、中華系、インド系それぞれの新年があるんです。
気になるマレーシアの新年を民族ごとに紹介します。
◆New Year's Day
西暦の新年1月1日です。クアラルンプールの観光名所ペトロナスツインタワー付近では、カウントダウンをしたり、年が明けたときに花火を打ち上げたり……といったイベントが行われます。
3日ほどお休みのある日本と違い、マレーシアでは1月1日だけ祝日。そのため、1月2日から会社や学校は再開します。
◆Chinese New Year/旧正月・春節
旧暦の正月で、中華系マレーシア人にとって最大のイベントです。
赤ちょうちんや干支のデコレーションなど街中が赤一色になり、ライオンダンス(獅子舞)があちらこちらで披露されたり、中華系マレーシア人が多く住むエリアでは花火や爆竹などが打ちあがったりと、盛大にお祝いされます。
2024年の春節は2/10(土)、2/11(日)※全国、2/12(月)は旧正月振替休日 ※ジョホール、ケダ州以外
◆Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)
Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)はHari Raya Aidilfitri(ハリラヤ・アイディルフィトリ)とも呼ばれ、イスラム教徒の断食月(ラマダン)が明けたことを祝う祭りです。
人口の6割以上がイスラム教徒のマレーシアでは、最大の祝日と言っていいほど、盛大にお祝いされます。
2024年のハリラヤ・プアサは4/10(水)、4/11(木)※全国
◆Deepavali(ディーパバリ)
インド系マレーシア人にとっては、ヒンドゥー教の新年であるDeepavali(ディーパバリ)が一大イベントです。
Deepavali(ディーパバリ)の時期になると「KOLAM(コラム)」と呼ばれる色付けしたお米や花びらで描かれた砂絵をあちこちで見かけます。
2024年のディーパバリは10/31(木)※サラワク州以外
1年を通してさまざまな新年を祝っていると、一年があっという間です。季節の変化がないマレーシアでも、新年などの祝日やお祭りがあることで、月日の移り変わりを感じられる気がします。