
ニュージーランドといえば、皆さんが思い浮かべるのは何でしょうか。羊、牧草地帯、ラグビー、そしてキウイフルーツ、何もない!(笑い)などでしょうか。
この「ニュージーランドといえば」のキウイフルーツ、ニュージーランド人を現地の人が『キウイ』と呼ぶことから、この名前がついたとも言われています。
そして、ニュージーランドの国鳥、フワフワと茶色い毛とまん丸い形が、まるでキウイフルーツのような鳥、これが『キウイ』という名前なのです。
皆さんは、ニュージーランドの国鳥『キウイ』をご存じですか?
ニュージーランドの国鳥『キウイ』って、どんな鳥なの?
ニュージーランドの国鳥『キウイ』は、ニュージーランドにしか生息していない、ニュージーランド固有の鳥で、夜行動する夜行性の鳥です。
以前より、ニュージーランド全土での『キウイ』の数が減ってしまっていたため、ニュージーランド各地の動植物園で保護されていたり、繁殖の手助けがされていたりします。
『キウイ』は夜行性なので、『キウイ』を飼育する施設の中は真っ暗な夜と同じ環境を作り、『キウイ』が過ごしやすいようにしています。
茶色いフワフワとした毛と、真ん丸なかたちの体、長いクチバシが特徴的です。
また、ほかの鳥とは大きく異なる点が、羽が完全に退化してしまっているため、体に羽の部分がなく、空を飛ぶことが出来ません。
丸い体からちょこんと飛び出た2本の脚で、トコトコと歩く姿がとても可愛らしい鳥なのです。
その特徴的な姿から、ニュージーランドのシンボルとしていろいろなところで『キウイ』のマークが使用されています。一番皆さんがよく目にするのは、ニュージーランドの1ドルコイン。
そして、お土産物の雑貨で、グラスやカップ、お皿、ティータオルなども、どのお店でも『キウイ』の柄のものは必ずといっていいほど目にしますし、ニュージーランドならではの可愛らしい柄なので、自分用や贈答用に買っていかれる方も多いかと思います。『キウイ』という名前は、オスの鳴き声を聞いた先住民マオリの人が、『キウイ』といっているように聞こえるといったことから、そのように名付けられたそうです。
また、『キウイ』のオスは、メスが卵を産んだあと、その卵を2か月半もかけて温め続けるという習性があります。とても働き者の『キウイ』のオスをを語源として、ニュージーランド人の旦那さんで家事や子育てをこなす人を『キウイハズバンド』なんて言ったりします。
どこに行けば、本物の『キウイ』に出会えるの?
ニュージーランドの各地で、国鳥『キウイ』を守るべく、キウイの繁殖の手助けをして森に戻すためのプロジェクトが行われています。また、その施設で飼育されている『キウイ』を見学することが出来ます。
とくに、よく知られているのが、南島にある、クイーンズタウンのキウイ・バードライフパークや、クライストチャーチのウィローバンク野生動物公園、北島にあるウェリントンのジーランディアやウェリントン動物園、ロトルアのレインボースプリングスやテプイア、オークランドのオークランド動物園などです。
先にもお話したように、『キウイ』の飼育は、夜行性の『キウイ』の生態系により近づけた環境で行われているため、『キウイ』の飼育をする専用の施設が用意され、その中は薄暗く、森林と同じような状態になっています。ぱっと見ただけでは、何もいない真っ暗な森にしか見えないかもしれませんが、よく目を凝らしてじっと見つめていると、どこからともなく、さささっと動く『キウイ』もしくは、のっそりのっそりと木の陰から登場する『キウイ』をご覧いただけるかもしれません。
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