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タイの夜は土鍋で決まり!奥深いチムチュムの世界【知りたい!現地の暮らし】

 

知る人ぞ知る、อีสาน (イサーン/タイ東北地方) の名物鍋จิ้มจุ่ม (チムチュム)

今回は素朴でいやされるチムチュムの世界へ、皆さまをご案内します。

 

THA-05-25-0820-000チムチュム

 

ハーブが主役!? 土鍋で煮込む“いやし系”タイ鍋

イサーン発祥のチムチュムは、レモングラス生姜などのハーブを、素焼きの土鍋でぐつぐつ煮込むのが特徴の料理です。

チムチュムという名前は、タイ語の動詞 「จิ้ม (チム/具材をタレにつける) 」と「จุ่ม (チュム/鍋につける、ひたす) 」に由来。

食べ方そのものが、料理名になっています。

最初はハーブの香りが強く、戸惑う人もいるかもしれませんが、ひと口食べると、不思議とクセにな、やさしい味わいです。

土鍋の柔らかな熱で煮込むことで、ハーブの香りがふわりと立ち上り、体の奥までじんわり温まります

派手さはないけれど、だからこそホッとする“癒し系”の鍋なのです。

 

自由でローカル!具材とタレの世界が深い

チムチュムの最大の魅力は、「好きな具材を好きな順番に入れて食べられる」自由さにあります。

お店で注文すると、ハーブ入りスープが運ばれてきます。

そして、豚肉モツ春雨空芯菜などを、卵と調味料で和えてから、土鍋に投入

煮込むほどにハーブの香りが染み込み、味に奥行きが出ます。

そして欠かせないのが、น้ำจิ้ม (ナムチム) と呼ばれる特製タレ

辛さや酸味、甘みのバランスはお店ごとに違い、地元の人たちは「この店のタレが1番!」と、それぞれ熱く語ります。

 

注文必須!チムチュム屋さんの定番サイドメニュー

THA-05-25-0820-001サイドメニュー

 

チムチュムを囲む楽しみは、鍋だけにとどまりません。

チムチュム屋さんのサイドメニューには、代表的なイサーン料理が必ずあります。

たとえば、香ばしく焼き上げたไก่ย่าง (ガイヤーン/鶏の炭火焼) 、ピリ辛で酸っぱいส้มตำ (ソムタム/青パパイヤサラダ) は定番中の定番。

 

THA-05-25-0820-002ガイヤーン

 

THA-05-25-0820-003ソムタム

 

箸休めのつもりが、ついつい箸が止まらなくなるおいしさです。

個人的に1番のお気に入りは、คอหมูย่าง (コームーヤーン) という豚の喉肉のグリル。豚トロに似て、かむほどにうまみが広がります。

チムチュムの本場イサーンは、バンコクからやや遠いものの、そこはご心配なく。

バンコクなどの都市部にも、たくさんのチムチュム屋さんがあります

メジャーなタイ料理は、少し飽きたというあなた。

ぜひ1度、チムチュムに挑戦してみてください。