2004年12月26日に起きたスマトラ島沖地震は、タイ史上、最大の自然災害といわれています。
あの日から20年目の2024年12月に、私は当時タイで最も被害の大きかった地域、Khao Lak (カオ・ラック) に行ってきました。
今回は、この地域の津波被害や、その後の復興について学ぶことができる関連施設やスポットをご紹介します。
巨大津波の高さを実感
Khao Lakのなかでも、特に被害の大きかったBan Nam Khem (バン・ナム・ケム) 村には、 Ban Nam Khem Tsunami Memorial Park (バン・ナム・ケム・津波メモリアルパーク) が建てられています。
ここでは、村の大半の家屋が破壊されるほど大きかった、津波の高さを
今も残るこちらの樹木から実感できるのです。
地元の方の説明によると、一番下にある折れた枝のところまで浸水したそう。
Khao Lakは、今でも津波の危険性が高い地域のため、いたるところに津波予想高について書かれた看板があり、とても印象的でした。
被害と復興について学ぶ
近くにあるBan Nam Khem Tsunami Museum (バン・ナム・ケム・津波ミュージアム) は、津波によって流されてきた船の到達地点に建てられています。
海岸から2kmほど離れた内陸にあるこの場所では、ほかにも津波で押し潰された車などの展示を観ることができます。
さらに、津波の仕組みを科学的に学べる実験ツールなどがあり、地域住民や学生の教育に使われているとのこと。
また、ミュージアムショップでは、この津波により職を失ってしまった人々による手づくり品も販売されています。
津波によって運ばれた岩たち
今回訪れた場所のなかで、私が1番自然の力に圧倒されたのは、
Pakarang Cape (パカラング・ケープ) というエリア。
海岸一面にある岩々は、海岸沿いの浅い海底から500mも津波によって運ばれてきたものだとか。
その数は、1,000を超えるそうです。
今回は、ビーチ観光やリゾート地として知られるKhao Lakの違う側面についてまとめてみました。
ぜひ、訪れてみてくださいね。
Ban Nam Khem Tsunami Memorial Park
住所 : Bang Muang Takua Pa Phang Nga 82110
入場費 : 無料
開業時間 : 08:00-20:00※祝日はお休み
Webサイト : https://www.tourismthailand.org/Attraction/ban-nam-khem-tsunami-memorial-park
Ban Nam Khem Tsunami Museum
住所 : Bang Muang, Takua Pa District, Phang Nga 82190, Thailand
入場費 : 無料
開業時間 : 08:30-16:30 (水曜日―日曜日)
Webサイト : https://www.facebook.com/Bannamkhemtsunamimuseum/
Pakarang Cape
住所: Tambon Khuekkhak, Takua Pa District, Phang Nga 82190, Thailand