ハノイのカフェ "ヨーグルトコーヒー"が美味すぎる！
ベトナムはカフェ天国！街の中を散歩していると至るところにカフェがあり、いつも多くの人で賑わっています。そう、ベトナム人はコーヒーが大好き！一杯の値段がとても安いおかげで毎日気軽にコーヒーが飲めます。ほとんどのお店に無料WIFIがあり、席によっては電源も使え、スマホの充電ができるので旅行者にも有難いですね。今回は日本人にとっては珍しい飲み物、ヨーグルトコーヒーをご紹介していきます。
ベトナムとコーヒー、本当にヨーグルトに合うのか!?
ベトナムで人気のお土産の一つといえば＝ベトナムコーヒーが思い浮かぶほど、今では有名になったものです。コーヒーの生産量はブラジルに次いで世界第2位。19世紀よりフランスの植民地化とともにコーヒーが広まり、コーヒー豆の栽培も本格化しました。コーヒーの品種は大きく2つ、アラビカ種とロブスタ種に分けられますが、ベトナムでは日本人にはあまり一般的ではないロブスタ種を多く栽培しています。その理由は、病虫害に強く、低地栽培が可能で高温多湿の気候に適しているからです。特徴としては、少量でもよくコーヒーの成分が抽出されるので、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料になることが多いです。酸味はなく、苦味や渋みが強い品種のため、ブラックで飲むのにはあまりおすすめしません。ですからベトナム人は練乳を入れて飲みます。練乳は常温保存が可能なので、冷蔵庫があまりなかった時代から普及したのでしょう。グラスの底に溜まった練乳をスプーンで少しずつ溶かしながら飲むのが美味しいのです。さて、ご紹介したい"ヨーグルトコーヒー"という飲み方は最近流行っていて、飲み物というよりかはスイーツに近い感覚かもしれません。私はベトナムに来るまでその存在を知らず、初めて見つけたときも、コーヒーにヨーグルトを入れるなんて想像できず注文をためらったものです。しかしこれがびっくり！すごく合うんですね。ロブスタ種の独特な苦みのある濃厚なコーヒーに練乳、ヨーグルトの酸味がよく合います。騙されたと思って一度お試しください！今回は、ハノイ在住の筆者がいつも行っているお店でご紹介します。
Cong Caphe（コンカフェ）
2007年、ヨーグルトコーヒーはこの店から生まれました。"Cong"というのは"共産"を意味します。南北統一される前の配給制時代をイメージしたカフェ。タイムスリップしたようなお洒落なインテリア、北ベトナム軍服風のスタッフユニフォームや雑貨、レトロな雰囲気が漂っていてインスタ映え間違いなし。チェーン店ですが侮ってはなりません。看板メニューのヨーグルトコーヒーは、一杯40,000VND、日本円で約200円です。（2020年5月時点）イートインの場合はグラスで提供されますが、今日はテイクアウトで注文しました。以前はプラスチックカップだったのですが、今は環境のため紙カップ＋紙ストローになりました。紙ストローは早く飲まないとふにゃふにゃになってしまうので、時間のある方は是非イートインでゆっくりお楽しみください。オリジナルのヨーグルトコーヒーは、細かく砕いた氷にドロッとした酸味の効いたヨーグルトと苦味のあるコーヒー、練乳を少し加えることで甘くまろやかになりとっても美味。仕上げにベトナムらしい星マークを書いてくれることもあります。ハノイではすでに29店舗あり、下記店舗以外でも簡単に見つけられます。その他主要都市、ホーチミンやダナンなどにも広く展開しています。
店名：Cong Caphe
住所：15 Truc Bach, Ba Dinh, Hanoi
営業時間：7:00-23:00 *変更になる場合があります.
Goc Cafe（ゴックカフェ）
こちらはザ・ローカル！といった感じのカフェ。ガイドブックには載っていないので観光客の姿はなく、毎日地元民で多く賑わいます。保育園か!?と思うような小さな椅子とテーブルがベトナムの伝統的なスタイル。腰が痛くなって嫌だわという方は、2階へ行くと普通の高さの椅子、座敷やテラス席もあります。お世辞にも綺麗なお店とは言えませんが、コーヒーの味は間違いないです。こちらのヨーグルトコーヒーは、なんとヨーグルトがフローズンになっています。アイスクリーム感覚で暑い夏には最高！まぜまぜして食べると濃厚なコーヒーとフローズンヨーグルトが絶妙にマッチして美味しい。気になるお値段ですが、一杯25,000VND、日本円で約125円です。安すぎっ（2020年5月時点）お茶もサービスで出してくれます。タイ湖のそばにあるPan Pacific Hotelから歩いてすぐなので、お泊りのお客様でローカル感を味わってみたい方はぜひ息抜きにお立ち寄りください。
店名：Goc Cafe
住所：2 Yen Phu, Tay Ho, Hanoi
営業時間：07:00-22:00
*変更になる場合がありますちなみに、ヨーグルトコーヒーはハノイ発祥なので、中部や南部ではあまり見かけないような気がしますが、ハノイではほとんどのお店のカフェメニューにあります。お店にこだわらず、街歩きで疲れたときなど、出逢ったカフェにふらっと入るのもいいんじゃないでしょうか♪参考までに… ベトナム語で、ヨーグルトコーヒーは"Sua chua(スアチュア) Ca phe(カフェ)"と言います。