ベトナムは日本と同じ南北に細長い国。1年中暑い「常夏」のイメージがありますが、北海道と沖縄で気候が大きく異なるように、ベトナムも同じく北部(ハノイなど)と南部(ホーチミンなど)では気候が異なります。いよいよ旅行する日が近づいて荷づくりをする時、ふと「何を着ればいいんだろう?」「何を持っていけばいいんだろう?」と不安になることはありませんか?現地で困らないようにベトナム各地の気候の特徴をチェックして、万全な旅行計画を立てましょう。
ベトナム北部・ハノイには四季がある!?
ベトナム北部、首都・ハノイには、なんと日本と同じように四季があるんです!春と秋は短いですが、夏が半年近くあります。そして特に6~8月は気温だけでなく湿度が80%以上と猛烈に高くなります。ハノイは四季があるからこそ、その時期ならではの景色を楽しむことができます。各季節の気候をチェックして適した洋服の準備をしましょう。
【春】3~4月頃
気温は20℃前後、朝晩は肌寒いことも少なくありません。4月に入ると気温、湿度ともにじわじわと高くなっていきます。寒暖差が激しい時もあるので、半袖のTシャツに長袖のシャツ、チノパンやハーフパンツなどの服装に加え、ジャケットやストールなどの防寒用の1枚を持っていくと便利です。
【夏】5~10月頃
夏は主に6~8月の「暑季」と呼ばれる猛烈に暑い時期と、それ以外の時期の2シーズンに分かれます。どちらも暑い雨季という感じで、1日に何度かスコールに見舞われることが少なくありません。暑季には気温だけでなく湿度80%前後と高くなるため、Tシャツやハーフパンツなど暑さをしのげる服装がおすすめです。また日差しがとても強いので、日焼け防止用に薄手のパーカーやカーディガンなどを用意しておきましょう。帽子やサングラスも必須アイテムです。
【秋】11月頃
11月に入ると雨量も減り乾季らしくなります。気温も20℃前後になり、観光のベストシーズンとなります。服装は春と同じ格好で問題ありません。
【冬】12~2月頃
12月に入ると気温がぐっと下がり、1月には最低気温は10℃前後、寒い時には5℃前後まで下がることもあります。雨はあまり降りませんが、1~2月には霧雨や寒波に見舞われることもあります。朝晩や日によって寒暖差がかなり大きくなりますので、厚手のセーターやジャケット、折りたためるダウンジャケットなどを持っていくと便利です。
ベトナム中部・ダナンは台風シーズンに注意が必要です
ホイアンやフエなど世界遺産が多く集まるベトナム中部は熱帯モンスーン気候で、1年を通して気温が高く日差しも強く感じられます。ですが、雨季・乾季によってかなり気候が異なりますので、その特徴をしっかりチェックしておきましょう。
最も暑いのは乾期の5月から8月で、ベトナム中部旅行のベストシーズン!最高気温30℃を超える日が続きます。日差しが強いので、日焼け止めリームやサングラス、帽子などの日焼け防止グッズは必ず持っていきましょう。半袖のTシャツにハーフパンツなど、日本の夏の恰好がおすすめです。
9月頃から雨の日が徐々に多くなり、雨季に入っていきます。まだ日中は暑いですが雨季になっていきます。10~11月になると台風シーズンとなり、暴風雨や海が荒れたりする時期となり、海水浴や観光を十分にを楽しむことができない日が増えていくので要注意!現地の天気予報をこまめにチェックしましょう。またこの時期は湿度が高く蒸し暑くなる事が多いので、夏の服装で十分ですが、雨が上がった後気温がぐっと下がることもあるので、気温の変化に備えて羽織るものを準備しましょう。
12~1月には気温もぐっと下がります。最高気温は25°C、最低気温は20°Cを下回りますので、長袖のシャツや羽織るものなどを1枚用意しておくと便利です。
ベトナム南部・ホーチミンはベトナムで最も暑いエリア
ベトナム南部の都市・ホーチミンは熱帯モンスーン気候。季節は大きく雨季と乾季に分かれます。ベトナムの中でも1年中暑いエリアになりますが、スコールが降った後には涼しい風を感じら、また雨でしっとりとした美しい街の景色にも出会えます。
【乾季】11月~4月頃
日中は日差しがじりじりと強い時期ですが、雨が少なく湿度もぐっと下がり過ごしやすい時期となります。1年を通して1日の寒暖差がさほど変化しないのがホーチミンの気候の特徴ですが、それでも1月~2月には朝晩涼しくなり20°Cくらいまで下がります。日本の初秋のような爽やかさを感じることができます。乾季でもスコールのようなまとまった雨が数十分程降る事もたまにあります。乾期の終わりごろ、4月になると雨が徐々に増え始め、気温もぐっと上がり湿度も高くなっていきます。
【雨季】5月~10月頃
特に5月は気温・湿度ともに高く蒸し暑い日が続きます。雨は降りますが、スコールのような雨が1日に何度も降ることも多いのですが、1日間降り続くことはほとんどありません。スコールが通りすぎると気温が少し下がり、暑さをしのぎやすくなることもあります。雨量が多いのは6~9月で、10月に入ると雨量も減ってきて徐々に乾季に近づいていきます。雨季は湿度はも気温も高いので、水分補給や日差し対策も気をつけましょう。
ホーチミンは1年中日本の真夏のような暑さなので、基本的には半そでや短パンなど日本の夏の服装であればOK!ただ、レストランやホテル、ショッピングセンターなどは、寒いと感じるほど冷房が効いています。外の暑さと室内の寒さのあまりの気温差があるので、風邪を引いてしまったり、体調を崩すこともあります。万が一の防寒着としてカーディガンなど羽織るものを持っていくことをおすすめします。また、日差しが強いので日焼け対策も必要です。帽子、サングラス、日焼け止めなどはもちろん、日焼けが気になる方は長袖の服をおすすめします。