インドネシアでは、ご飯のお供として食べられる、揚げせんべいKerupuk (クルプック) 。
さまざまな種類がありますが、私が一番好きなのが、Emping (ウンピン) です。
初めて食べたときは、「なんだこれ……にがっ。」と思いました。
でも、インドネシア人パートナーから「木の実の種から作られているんだよ。」と聞き、「へぇ、なんか体に良さそうじゃん。」と好感を抱いた私。
なので、パートナーがウンピンを食べる度に、私ももらって食べていました。
そうしていくうちに、最初は「なんだこれ?」と思った苦みも、クセになりはじめたのです。
そんな頃、日本食スーパーに、ウンピンが置いてあるのを発見。そこには、こんなポップが添えてありました。
「ウンピンは、Melinjo (メリンジョ) という樹の実の種から作られます。 カリマンタン島のダヤック人は、メリンジョを『生命の樹』と呼び、伝承しています。その昔、姫の墓から生えたこの木の実が、人々を飢えから救い、今も命の源と信じられているのです 。」
といったような、内容。
実はというか、やはり、メリンジョの実や種は栄養価が高く、スーパーフード的存在だったようなのです!
ジャワ島中部では、「病気で寝たきりの人に、メリンジョの実を食べさせたところ回復した。」という話が、語り継がれているそう。
日本でも、メリンジョの種に含まれる、ポリフェノールの一種「グネチンC」に、強力な抗菌効果や抗酸化作用があることがわかり、近年注目が集まっているんだとか。
おいしいだけじゃなく、健康に良い効果が期待できるなんて、今後売り切れ続出で、お店からウンピンが消えてなくなる「ウンピン騒動」が起きないか、密かに心配しています。
ちなみにウンピンは、スーパーや市場で、揚げる前の状態でも売られているので、揚げたてを食べたい方や、日本でも長期的に食べたい方にオススメですよ!