まだ空が明るくなる前から、Bali (バリ) の街中では、バイクの音が響き始めます。
地元の人たちは、朝食や日用品を買うために、とある場所へ……
観光地として有名なバリ島にも、旅行者があまり訪れない暮らしの空気を感じられる場所があります。
その一つが、毎日開かれているローカルの朝市です。
観光地とは違う!ローカル色あふれる朝市
市場に入ると、色とりどりの野菜や果物がびっしりと並んでいます。スパイス、お供物用の花、そして屋台の軽食の香りが混じり合い、朝から活気であふれる空間です。
地元の人々は慣れた様子で野菜を選び、笑顔で値段をやり取り。
賑やかな朝市を歩いていると、まるでバリの暮らしの一部に入り込んだような感覚になります。


バナナの葉に包まれた朝ごはん「ナシ・ジンゴ」
初めて市場を訪れたとき、私が朝ごはんに選んだのは、「Nasi・jinggo (ナシ・ジンゴ)」という小さな包み。
包みを開けると、ほんのり香ばしいご飯に、鶏肉とピリ辛の Sambal (サンバル) と野菜の炒め物が添えられていました。
サンバルとは、唐辛子とスパイスを炒めたバリの定番の調味料で、口に入れると香ばしさのあとにじんわりと辛さが広がります。ご飯がどんどん進む味です。
見た目はとてもシンプルですが、朝の空腹を満たしてくれます。これがたったの5,000ルピア (約50円) 。
こんなに手軽な値段で、温かい朝ごはんが買えることに驚きました。


朝市は人との交流の場でもある
買い物では値段交渉も体験のひとつ。
値札はなく、売り手と買い手が言葉を交わしながら、その日の相場や人とのつながりの中で値段を決めていきます。
少し勇気を出して値切ってみると、笑いながら「今日は特別ね」と安くしてくれることも。
そんなやり取りを通して距離が縮まり、ただの買い物が小さな交流のひとときに。
また、朝市は地元の人たちの生活を間近で感じられる場所です。
子どもを連れたお母さん、仕事前に立ち寄る男性、買い物を楽しむおばあちゃん。
観光地では経験できない、バリの素顔に出会える時間でもあります。
もしバリ島に滞在するなら、ぜひ一度早起きして朝市をのぞいてみてください。
地元の人との笑顔のやり取りや、できたての食べ物の香りは、旅をぐっと身近に感じさせてくれるはずです。

